おはようございます。
昨日は堺市議会大綱質疑3日目、会派3巡目の質疑を行いました。
とくに12週未満で人工妊娠中絶によって生まれてこられなかった赤ちゃんが、「組織」と呼ばれ、「産汚物」とか「感染性廃棄物」として取り扱われている現状について、その問題点について指摘をしました。
厚生労働省は、平成16年に横浜市の産婦人科医院が、中絶胎児を一般ゴミとして廃棄した事件から、全国の自治体にアンケート調査を行い、その結果、12週未満の中絶胎児の多くが感染性廃棄物等として処理されていることを確認しました。
そこで12週未満の中絶胎児であっても人としての尊厳をもって大切に扱うよう通達を出しています。
12週以上の中絶胎児は死産届の提出と火葬が義務づけられています。
堺市の斎場では、12週未満の赤ちゃんも火葬ができることになっています。
やむを得ない理由で中絶を選択する方や施術をする医師や関係者、関係機関にあらためて、生命の尊厳のルールを周知し、この世に生まれて来られなかった生命をも大切にできる社会でありたいと望みます。
この問題を指摘くださったのは、中絶胎児等のご遺体を引き取って火葬し、堺市の興覚寺さんにて御供養までお願いされるという業務をされている堺市で1件しかない、心ある方でした。
昨日の大綱質疑を傍聴してくださり、感動したと、しばらく泣いておられました。たくさんの資料と重要な気づきをいただき、ありがとうございました。
この問題については、厚生労働省の通達はあったものの、感染性廃棄物処理マニュアルや大阪府産汚物取締条例、母体保護法、墓地埋葬法などの関係法令に齟齬があり、この修正が必要です。
なによりも「組織」を「産汚物」とすること自体から改める必要がありますね。
この他、こどもまんなか社会の実現のために、堺市の学校教員の不足問題について、学校依存からの発想転換について、またイノベーション投資におけるフェムテックについて質議を行いました。